Pico G2 4KをリモートデスクトップでPC接続

Pico G2 4KをリモートデスクトップでPC接続

Pico G2 4Kとは4K対応のスタンドアロン型VRゴーグルです。

スタンドアロン型VRゴーグルとは

スタンドアロン型VRゴーグルとはPCもスマホも不要で単独動作するVRゴーグルです。

スタンドアロン型でもっとも有名なのはMeta Questだと思われます。

Pico G2 4Kの特徴

Pico G2 4Kの特徴は同じスタンドアロン型であるMeta Questと比べるとわかりやすいです。

Pico G2 4KMeta Quest 3
自由度3DoF6DoF
コントローラー小型 x 1大型 x 2
解像度
(左右合計)
3,840×2,1604,128×2,208
視野角101度110度
暗い場所使える使えない
ストア Picoストア
VIVEPORTストア
Questストア
Androidアプリ大画面標準では不可
(できても狭い画面)
SMB標準対応アプリあり
ストレージ 32GB 128GB / 512GB
microSD
物理キーボード
/ マウス
Androidアプリのみテスト機能
SteamVR対応AMD Relive for VROculus Link
Virtual Desktop

Pico G2 4Kは3DoFの自由度しかありません。

3DoFはMeta Questの6DoFのように上下左右前後の動きは認識できず、認識できるのは頭の回転や傾きまでです。

つまり、VRゲームには向きません。

PicoストアとVIVEPORTストアを利用できますが、どちらも登録されているアプリは少なく本格的なVRゲームもありません。

しかし、Pico G2 4Kは以下の点ではMeta Questより優れています。

  • 暗い場所でも使える
  • Androidアプリ

暗い場所でも使える

Meta Questは内蔵のカメラで位置などをトラッキングするため暗い場所では使えません。

寝室で子供を寝かしながら自分は動画を視聴するような使い方はできないのです。

Pico G2 4Kであれば暗い場所でも問題なく使えます。

Androidアプリ

Pico G2 4KはAndroidアプリをVRの巨大なスクリーンで使得ます。

……というよりはPico G2 4Kの実体はディスプレイをVRゴーグルにしたAndroid 8.1といった感じです。

Google Playには対応していませんが、APKファイル(Androidアプリのインストールファイル)をインストールする仕組みが標準で用意されています。

ちなみにPico G2 4Kを含む中国製Android端末ではGoogle Play未対応は珍しくなく、以下の記事の中国製端末も同様です。

Meta Questも非標準の方法でAPKをインストールできるのですが、動かないアプリも多くあります。

動いてもAndroidアプリの表示領域が小さいため、せっかくのVRゴーグルなのに大画面で楽しむことはできません。

ストアアプリでできること

Androidアプリをインストールせず、ストアアプリ(プリインストールアプリ含む)だけで以下のようなことができます。

  • VR動画視聴
  • Amazon Prime Video VR
  • ブラウザ
  • 東京クロノス
  • SteamVR
  • スクリーンショットなど

VR動画視聴

4Kの高解像度でVR動画を視聴できます。

SMB(パソコンのファイル共有)に対応しているため、パソコンのVR動画ファイルも再生できます。

SDカードの動画ファイルもOKです。

VR動画を視聴するならPico G2 4Kが最強のVRゴーグルです。

Amazon Prime Video VR

意外(?)なことにAmazon Prime Video VRがプリインストールされています。

VR空間の超巨大なスクリーンでAmazonプライムビデオを視聴できます。

ブラウザ

ブラウザがプリインストールされています。

Bluetooth接続の物理キーボードとマウスでも操作できます。

東京クロノス

前述の通り、ストアアプリは少ないのですが、VIVEPORTストアに東京クロノスがあります。

東京クロノスはVRミステリーアドベンチャーゲームです。

動きが少なく文字も多いのでPico G2 4Kで遊ぶのはオススメです。

SteamVR

SteamVRとはPC用のVRゲームのプラットフォームです。

特定のAMDグラフィックボード搭載PCであれば「AMD ReLive for VR」アプリをVIVEPORTストアからダウンロードして使えます。

AMD ReLive for VRはPCから映像をストリーミングすることでPico G2 4KでもSteamVRを遊べます。

ただ、前述のようにPico G2 4Kは3DoFであり、リモコンではできない操作もあります。

スクリーンショットなど

ホームを2回連続して押す(リモコンでも本体だけでも可能)と以下のメニューが表示されます。

  • スクリーンキャスト
  • スクリーンショット
  • スクリーンレコーディング
  • アプリ使用記録(アプリ切り替え)

スクリーンキャストはPicoに表示されている映像をMiracast対応機器にキャストする機能です。

Androidアプリでできること

AndroidアプリやWindows(詳細は後述)を超巨大画面で使えるのは大きなメリットです。

  • スマホ向けVRアプリ
  • 電子書籍
  • Windowsリモートデスクトップ

スマホ向けVRアプリ

Androidアプリの中にはスマホ用のVRヘッドセットを前提としたVRアプリがあります。

VRヘッドセットに装着されたAndroidスマホ画面にアプリがSBSで描画します。

SBS(Side by Side)とは右目用の画像と左目用の画像を並べて描画する方式です。

Pico本体の音量+決定を同時に押して「双眼モード」にするとこのSBSのアプリがPicoで正しく描画されます。

ただ、コントローラーでは双眼モードへの切り替えもスマホ向けVRアプリの操作もできません。

スマホ向けVRアプリは視線ポインタとPico本体のOKボタンで操作します。

電子書籍

KindleアプリもKoboアプリもPerfectViewer(自炊電子書籍ビューワー)も使えます。

Pico G2 4Kでマンガの見開きで読むと迫力満点です。

本体だけでページめくり

Androidの電子書籍アプリには音量ボタンでページめくりできるものがあります。

Pico G2 4Kは本体左下に音量ボタンがあり、コントローラーを使わなくてもその音量ボタンだけでページめくりできます。

Windowsリモートデスクトップ

「Remote Desktop」アプリをインストールすることでPico G2 4KからWindows VPSサービスに
リモートデスクトップ接続(RDP)できます。

Meta QuestではVirtual DesktopアプリでWindows PCをリモート操作できますが、リモートデスクトップとはまったくと言っていいほど別物です。

リモートデスクトップ
(RDP)
Meta Questの
Virtual Desktopアプリ
描画解像度/スケール設定可Windows PCに依存
デスクトップ描画VRヘッドセットWindows PC
キーボード/マウス接続先VRヘッドセット
(Bluetooth接続)
Windows PC
画質
仮想デスクトップサービス

鮮明なWindows画面

リモートデスクトップ(RDP)とMeta QuestのVirtual Desktopアプリの両方を使ってすぐにわかるのがリモートデスクトップの画面(とくに文字)の鮮明さです。

これはVirtual DesktopアプリがWindows PCの解像度等に最適化して描画したデスクトップ画面を非可逆圧縮(画像が劣化する)してMeta Questに転送するのに対し、リモートデスクトップはPCでは描画せず、描画命令が転送されVRヘッドセットが描画するためです。

デフォルトでは解像度1,368×768、スケール100%で描画されますが解像度は以下から、

スケールは100%~350%にカスタマイズできます。

Picoの解像度は左右で3840×2160ですから、片目は1920×2160です。

しかし、その解像度で101度の視野角をカバーするのですからAndroidアプリが描画する領域の解像度ははるかに小さくなります。

それだけ考えるとデフォルトの1368×768でもよさそうですが、実際はより広い領域に描画してからAndroidアプリ領域に縮小表示(解像度2880×1620、スケール200%など)したほうがより綺麗に見えるようです。

Virtual Desktopアプリではこうしたカスタマイズはできません。

マウスの遅延は原理的にない

マウスはVRヘッドセットに接続しますから、マウスカーソルの遅延はそもそも発生しません。

タッチタイプ(キーボードを見ないでタイピングする)さえできれば、VRの巨大スクリーンで快適にWindowsを使えます。

大画面でモバイルできる

VRヘッドセットに仮想デスクトップサービスとBluetoothキーボード/マウスを組み合わせれば、いつでもどこでもVRの大画面でWindows仮想デスクトップが使えることになります。

たとえ大画面ディスプレイを持ち運べない外出先であってもVRで大画面モバイルができます(インターネット接続は必須ですが)。

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