Windows ServerにOfficeをインストールしてリモートデスクトップで使えるライセンス

リモートデスクトップ

Windows搭載のVPSサーバー

リモートデスクトップ(RDP)とはWindowsをネットワーク越しに操作する機能です。

クライアントからサーバーのWindowsにリモートデスクトップ接続するとデスクトップの画面が転送され、サーバーのWindowsがまるで手元のPCやスマホで動作しているように使えます。

そして、リモートデスクトップ接続で使うためのWindows搭載のVPSが提供されています。

リモートデスクトップ

そのWindows搭載VPSサーバーでマイクロソフトOfficeをリモートデスクトップで使うと大きなメリットがあります。

  • どこでも同じ環境を利用できる
  • Windows PC以外からも利用できる
  • ログアウト不要

どこでも同じ環境を利用できる

例えばテレワークで会社の仕事を自宅でもする場合、会社でも自宅でもWindows VPSで作業するようにすればノートPCを持ち運ぶ必要も、会社PCと自宅PCの環境の差異に悩まされることもありません。

Windows PC以外からも利用できる

Windows VPSサーバーにはWindows PCからだけでなく、Chromebook、iPad/iPhone、Macなどからも接続できます。

その場合、Windows PC以外でWindowsが動作しているように見えます(実際にはWindowsの画面が転送されて表示されています)。

Windows PC以外では当然、Windows版Officeは動きませんが、Windows VPSサーバー経由なら使えるのです。

ログアウト不要

Windows VPSサーバーは24時間稼働ですのでシャットダウン(電源を切ること)は不要です。

さらにログアウトも不要です。

例えば会社でWordの文章を書いている途中でもWordを終了することもログアウトすることもなくリモートデスクトップ接続を切断できます。

そして自宅に帰ってリモートデスクトップ接続するとすぐにWordで文章の続きを書けます。

時間のかかるExcelマクロを実行中に終電の時間が迫っても問題ありません。

リモートデスクトップ接続している会社のPCをシャットダウンしてもWindows Server VPSではExcelのマクロが動き続けます。

次の朝、会社のPCを起動してリモートデスクトップ接続すればマクロ実行は終わっているでしょう。

Office SALとRDS SAL

SAL(サブスクライバー・アクセス・ライセンス)とはサーバー機能にアクセスするユーザーごとに必要なライセンスです。

サーバーではOffice 2021のような一般のOfficeライセンスは使えません。

そのため、Windows VPSを提供する会社がOffice Professional Plus(企業向けの永続ライセンス)を購入し、リモートデスクトップで使うユーザーに「Office SAL」として提供しています。

Office SALを契約するとOfficeがプリインストールされたWindows仮想デスクトップが提供されるため、Officeをインストールする手間はありません(初回起動時のみライセンス認証が必要ですがボタンクリックだけで完了します)。

通常のOfficeのようなMicrosoftアカウントでのサインインも不要です。

Office SALの料金とバージョン(2021 / 2019 / 2016)はVPS会社によって異なります。

また、Windows VPSをリモートデスクトップ接続するにはRDS SAL(リモートデスクトップSAL)も必要です。

RDS SALはOffice SALのようなバージョンはありませんが、料金は会社によって異なります。

下表は各社のSAL料金(月額)とOfficeバージョンの比較です(Windows VPSの利用にはSAL以外にCPU、メモリ、ストレージ容量によって異なる料金がかかります)。

Office
SAL
RDS
SAL
合計 Office
バージョン
ConoHa for Windows Server2,530円770円3,300円2019
2016
ABLENET VPS2,800円1,250円4,050円2021
Xserver VPS for Windows Server3,080円1,100円4,070円2021
2019
2016
さくらのVPS for Windows Server3,080円1,100円4,180円2021
KAGOYA CLOUD VPS3,410円1,150円4,560円2021
2019
2016
2013

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