ChromebookでWindowsアプリを動かす(無料試用できる)

ChromebookでWindowsを動かす

Windowsアプリを動かす方法

Chromebook(クロームブック)でWindowsアプリを動かす方法はいくつかあります。

  • Parallels Desktop for ChromeOS
  • ChromeOS Virtual App Delivery
  • CrossOver ChromeOS
  • Windows Server VPS
Parallels
Desktop for
ChromeOS
ChromeOS
Virtual App
Delivery
CrossOver
ChromeOS
Windows
Server VPS
対象 企業
教育機関
企業全ユーザー全ユーザー
Chromebook高性能
Enterprise
EnterpriseインテルCPU
Chromebook
全Chromebook
実現方式 Windows
仮想環境
ストリーミングWindows
互換レイヤー
リモートデスクトップ
アプリ互換性

しかし、一般ユーザーが使える方法は事実上、Windows Server VPSの一択です。

Parallels Desktop for ChromeOS

Parallels Desktop for ChromeOSはChrome EnterpriseデバイスでWindowsを動かす仮想化ソフトです。

Chrome Enterpriseデバイスは企業や教育機関向けのChromebookで、基本的に一般ユーザーには販売されません。

また、Chromebook使用者がWindowsをインストールするのではなく、Chromebook Enterprise環境のシステム管理者が組織で管理されているChromebookにWindowsを展開します。

さらに以下のような高性能なChrome Enterpriseデバイスが必要です。

CPU Core i3(第11世代以降)/ i5 / i7 + ファン冷却
Ryzen 3(5000以降) / 5 / 7 + ファン冷却
RAM 16GB以上
ストレージ 256GB以上

ChromeOS Virtual App Delivery

ChromeOS Virtual App DeliveryはSaaSのWindowsアプリをChromeOSにストリーミング(画面のように画面が転送される)します。

Parallels Desktopと異なり高性能なデバイスは要求されませんが、Chrome Enterpriseデバイスを使うエンタープライズ向けであり一般消費者向けには提供されません。

CrossOver ChromeOS

CrossOver ChromeOSとはChromebookでWindowsアプリに互換レイヤーを提供するソフトです。

以下のようなChromebookで動作します。

  • インテルCPU搭載の2019年以降のChromebook
  • 2GB以上のRAM
  • 1GB以上の空領域

しかし、本物のWindowsでなく互換レイヤーのため、動作するWindowsアプリは限られます。

Windows版のマイクロソフトOfficeをChromebookで使いたいという人は多いと思いますが、CrossOver ChromeOSでは動きません

Windows Server VPS

Windows Server VPSとはクラウド上にWindowsの仮想デスクトップを提供するサービスです。

マイクロソフトが提供している「Remote Desktop」アプリで接続して操作します。

Chromebook上でWindowsを動かすわけではなく、クラウド上のWindowsを遠隔操作するのですが、ChromebookをまるでWindows PCのように使えます。

Windows Server VPSには3つの大きなメリットがあります。

  • 一般ユーザーが使える。
  • 高性能なChromebookが不要。
  • 会社のWindows PCでも自宅のChromebookでもまったく同じWindows環境が使える。
  • 24時間稼働(会社での作業の続きをそのまま自宅でできる)。
  • iPad/iPhone/AndroidでもWindowsが使える

無料でWindowsを動かしてみる

「クラウド上のWindowsに接続する」と言われてもわかりづらいと思いますが、Windows Server VPSは無料で試用できます。

無料でChromebookでWindowsを動かしてみるには「Remote Desktop」アプリをインストールします。

ブラウザで Windows Server VPS を開きサービス・プランを選択します。

通常の(大きくて重くない)Windowsアプリを1つ動かすだけなら「Win2」プランでいいかと思います。

ストレージは「SSD」がおすすめです。

無料でお試しするには「クレジットカード試用期間なし」を選択する必要があります。

「リモートデスクトップサービス(RDS)ライセンス」はChromebookから接続するために必須です。

マイクロソフトOfficeを使うなら「Microsoft Office SAL」が必要です(一般のOfficeライセンスは使えません)。

設定が完了するとABLENETから件名「[ABLENET:VPS] VPS(Winプラン)設定完了通知/試用について」のメールが届きます。

メール本文にはWindows Server VPSに接続するためのIPアドレスと初期パスワードが記載されています。

ChromebookにインストールしたRemote Desktopを起動し、画面右上の「+」をクリックしてメニューを表示し「Add PC」をクリックします。

「Add PC」画面の「PC Name」に前述のメールに記載されているIPアドレスを入力し、「SAVE」をクリックします(IPアドレスは保存されますので接続の度に入力する必要はありません)。

Add PC

「PCs」画面に追加したPCが表示されますのでクリックします。

「USERNAME」に「Administrator」、「PASSWORD」にメールに記載されている初期パスワードを入力して、「CONTINUE」をクリックします。

Chromebookの画面にWindowsの仮想デスクトップが現れます。

デスクトップ上のEdge(WindowsですのでプリインストールされているブラウザはChromeでなくEdgeです)のアイコンをクリックして、好きなWindowsアプリをダウンロード、インストールできます。

ChromebookでWindowsを動かす

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